店主からのご挨拶。 2018.03.13 かしゆか
この度Casa BRUTUSさんで連載をさせていただくことになりました!
「古今東西 かしゆか商店」
日本に伝わる素晴らしい伝統工芸の技術や作品を現代の方にたくさん知っていただきたい、伝統工芸も時代とともに変化していて身近なところに潜んでいたり、取り入れることで生活が豊かに、心にゆとりを持てるようになるということを伝えていくのに少しでも力になれないかなと思いこのテーマに決まりました。
私の大好きな「YOUは何しに日本へ」を観ていてつくづく思っていたのですが、私たちが知らないような日本のことをみなさんたくさん知っていて物凄い熱量を持って日本を訪れてくれている。
たくさんの国の方が日本に来る中、私たち自身が自分の国の素晴らしい部分にもう少し誇りを持って人に紹介できたらなぁと考えていたんです。全てを知ることはできなくても、少しを積み重ねたらもっと好きになれるかもしれない。
商店ということで手に取りやすい、工芸品が多いのでぜひ読んでみてください!
第一回目は九谷焼の森岡希世子さん。
透光性の高い磁土を使ってつくる九谷焼きは私たちが知っている九谷焼のイメージとは全く違うスタイリッシュで無駄なものが削ぎ落とされたシンプルな強さがありました。
透けるまでに薄くだけどとても強くて美しい。色移りもしづらく激落ちくんを使っても大丈夫なくらい頑丈!笑
たくさんの器や花器が並ぶ中に底の抜けたお茶碗のようなものが。聞くとお客さまのオーダーでランプシェードを作っていたそうです。個人でやってるからこそお客さまのオーダーに応えられると嬉しそうに笑顔で話していました。器の底には三本の小さなくぼみを発見。実はそれが森岡さんのサインだそうです!器などはよく底面に作家さんのサインが描かれてあります。ですが森岡さんのサインはシンプルに作られた作品の邪魔をしないようにそっとくぼみが並んでいました。こういう小さな発見を見つけるのも工芸品の面白さだと思います。次回はどこへ向かい何に出会うのか、皆さまお楽しみに。
(※注 朝のブログ書いた人と同一人物です笑)